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今回は久しぶりの「道具編」です。

丁金(ていきん)

たぶんこの漢字であってると思うのですが自信がありません。
意味は、先端に数字やアルファベットが彫ってある金属の棒を、
鉄板などにかなづちで打ち付けて文字を刻印することです。

うちの工場では、木型を取り付ける鉄板に記号やナンバーを刻印するために使います。

この道具もずいぶん昔からあるようで、ブリキの入れ物に入っててなかなか渋いんです。
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大きさも2種類あります。

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結構かわいらしいですね!


これを木製ケースに打ってみました。

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なんか良くないですか?
ちょっと斜めになってしまいましたが、雰囲気がある感じになったと思います。

でも、一文字一文字打っていくので手間がかかります。
しかも一直線にそろえるのはなかなか難しいんですよ!

ケースの厚さが約2mmしかないので、絶対に割れると思っていましたが意外と平気でした。
ただ、木の種類によっては割れるかもしれません。
こればっかりはやってみないとわからないですね。(^_^;)

古くからある道具を使って、他にはない味のあるケースにしていきたいと思います。

ではでは、次回に続く。
by matsuba_factory | 2011-05-31 11:59 | 道具編
さて、いよいよ仕上げです!

前回までで、ケースの形が出来上がりました。
ここからは、見た目や手触りを良くする作業に入ります。
ここからが結構長いんですが… (^_^;)

先ず、見た目を良くするためにケースの上下の角張ったところを、まあるくします。
丸のみでついて角を取ります。
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おー!なんか職人っぽいですね!

で、とりあえず丸い形にしたのがこれ。
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これをやすりやサンドペーパーを使って、綺麗な円弧に仕上げていきます。
まっすぐな形にすればこの作業はしなくて済むのですが、やっぱりこうしたほうが綺麗なんです。
しかも、角のままより円弧にしたほうが、小口が割れにくいんですよ!

仕上げ編、まだまだ始まったばかりです。

ではでは、次回に続く。



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おかげさまでファンの方が50名を超えました。ありがとうございます。<(_ _)>
by matsuba_factory | 2011-05-25 12:47 | 製作過程
今日は趣を変えて、松葉製作所の本業についてご紹介します。

松葉製作所は鋳造用木型を製作する会社です。
木材の精密加工を専門としています。
前身の会社を含めると創業74年を数え、現在でも職歴40年を超えるベテラン職人さんが数人います。
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なにやら木を削っているらしいというのはお分かりいただけたかと思います。

ん?「鋳造用木型」?

「鋳造用」とはなんぞや?

以下、wikipediaより。

鋳物(いもの)とは、加熱して溶かした金属を型に流し込み、冷えて固まった後、型から取り出して作った金属製品。
人類が金属の使用を始めた当初から使われた技法で、古代では自然界に純粋な形で産出する金及び精錬が容易な銀、銅、青銅、黄銅等の銅合金が主に用いられた。
鉄の精錬はかなり難しく、武器としての性質も優れていたので、人類史上永らく金より高価であった。
現代ではアルミニウム、亜鉛、マグネシウム等の鋳物製品も多数生産されている。
型の材料は古代から砂が用いられたが、現代においても砂は最も主要な材料である。

ということだそうです。

銅鏡なんかも鋳物らしいですね!
先日テレビでやってました(^^ゞ

なんで溶けた鉄を木の型に流し込むんだ?焼けるんじゃ?

そうです。そんなもの流し込んだら当然焼けます。
金の型に流し込んでも金型が溶けちゃいます。
なので、砂型を使うわけです!
その砂型を作るのに木型を使うんです!

イメージできます?
私も入社当時は正直よくわかりませんでした(^_^;)


私の工場では、主に自動車の部品を扱わせていただいています。
エンジンやギア等の一部、今流行りのCVTなんてのもあります。

自動車の部品ってことは、そうです、かなりの精度を要求されます。
しかも直接のお取引先は一部上場企業の鉄工所様です。

ということは、そこに発注をかけるのは超有名な部品会社様であり、
その大元は、誰もが聞いたことのある自動車メーカー様であります。

もしかするとあなたが乗っている車の一部に私の工場で作った木型がかんでいるかも!

おっと。
そう考えると、身が引き締まる思いです。

規模も小さく、人数も少ない工場ですが、それなりの技術があるんですね。
なんて生意気に言ってますが、私はまだ経験が浅いのでベテラン職人さんに遠く及ぶものでないのは言うまでもありません。(ごめんなさい。言い回しが回りくどいですね。)


そういった、木材の精密加工が得意な木型屋が作る、精密な木製iPhoneケース。
なんかよくないですか?(笑)

そういえば、かつて私が入社する前にうちの工場で作った木型から出来た工作機械があります。
難しい図面だったので、この図面を見て勉強するように言われ、何日か眺めていました。
いったいこの機械は何に使うんだ?と思っていたら…

なんと海外でiPhone本体の銀色のアルミの部分を削っているそうです!
ビックリ!


とにかく、妥協せずに頑張ろうと思います!


ではでは、次回に続く。


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by matsuba_factory | 2011-05-17 12:58 | 番外編
みなさん、GWはどう過ごされましたか?

本当に久しぶりの「製作過程編」です!

前回まででケースの外側を削ったんでしたね!
今回はケースの内側を削りますよ!

全工程の中で、最も精度を要求される部分がケースの内側です。
iPHONE本体をぴちっと合わせるには、0.01mm単位での微調整が必要なのです。

それに加えて、iPHONEの寸法通りに削ればいいというものでもありません。
試行錯誤の末、脱着しやすくかつぴったりはまるような形状にたどり着きました。

早速、削ってみましょう。

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同業の方が見ると笑われるかもしれません。

そうです。ネジでガチガチに固定しています。
しかも8本も使っています。
一つずつ止めて外してを繰り返しています。
おっしゃりたいことはわかっています。
もの凄く手間です。

でも、これだけ手間をかけないとあの薄さ(約2.0mm)に削れないのです。
手を抜くと、間違いなく削っている途中で割れてしまいます。
しかも、一番最後の箇所で割れるんです。
結構凹みます。

この工程も一度で削れないので、薄く何回も削ります。
これを2種類の刃物で繰り返します。

これでやっとケースの形に出来上がりました!

次回は仕上げです!

ではでは、次回に続く。


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by matsuba_factory | 2011-05-09 16:50 | 製作過程