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以前からこのブログが好評をいただいていると、少し大げさだと思いつつ書いていました。
今までは知り合いの方に面白いねって言われていたのですが、先日、初めてお会いする方に「ブログ読んでますよ。面白いですね。」と言っていただきました!
これは気を引き締めて書かねば!
と思いましたが、あんまり固くなるといけないのでいつもの調子でいこうと思います!

あらためて、読んでくださってる方々、ありがとうございます!


「道具編」!

またしても新しいカテゴリが登場しました!
でもこれ以上はおそらく増えないと思いますのでご了承ください<(_ _)>

先日、父がずいぶんアンティークな道具を使っていたのでご紹介します。
(今回はiPHONEケース作製とは関係ない道具です。ごめんなさい!)

木製iPHONEケース作ります!~道具編~<第1回>_e0235709_0104377.jpg


さて、なんでしょう?

明らかに量産品ではないですね。

これは「股金(またがね)」という道具だそうです。

板と板をつなぎ合わせるのに使います。
通常、木工用ボンドで板をつなぎ合わせるには「端金(はたがね)」という道具を使います。
(今、2種類の道具が登場していますよ!紛らわしいので気を付けて!)
ここでは決して「はした金」とは読みません。意味が変わってきますから。念のため。

端金」もうちの工場にはずいぶん古いのがあるのですが、また別の機会にご紹介します。

この「端金」が登場する以前に「股金」を使っていたそうです。
もちろん昭和のお話。(^^ゞ

こう使います。

木製iPHONEケース作ります!~道具編~<第1回>_e0235709_0351487.jpg


一枚目の写真を見ると、左右の足の長さが微妙に違いますね。
これは、厚さが異なる板をつなぎ合わせるためなんだとか。
つないだ後に厚さをそろえたほうが精度が高いですもんね。
納得。

あ、人の股のように見えるから「股金」というらしいですよ!




え、言われなくてもわかりました?失礼いたしました。

股金」の打ち方にもコツがあって、ヘタッピがやると板が離れていくそうです(*_*;

ん~、これは使いこなす自信はないなぁ。
こんな道具があったことを覚えておくことにしよう。


と、こんな感じで、「お!これは!」という道具を紹介していこうと思います!


ではでは、次回に続く。
# by matsuba_factory | 2011-04-15 01:07 | 道具編
木製iPHONEケース作ります!<第5回>

みなさんお久しぶりです。
かなり間が空きましたが木製iPHONEケース作りの再開です!

第4回までで、ケースを削る準備が出来ました。

木製iPHONEケース作ります!<第5回>_e0235709_11363266.jpg


これを、「NC」という機械にセットし、あらかじめプログラムされた通りに削っていきます。
(もちろんプログラムは第3回でご紹介したPC9800で作製しています!)
木製iPHONEケース作ります!<第5回>_e0235709_1139229.jpg


なにか温度計のようなものが付いていますね。
別に「今日は4月のわりに寒いなあ」とか、今の気温が知りたいわけではありません(^^ゞ

これは軸の温度を見るために貼っています。回転が始まると次第に軸が熱を帯びるので、膨張しわずかですが下に伸びるのです。なのである一定の温度になるまで回転させてから加工を始めます。
そうしないと、加工の最初と最後では高さが違うものが出来てしまうのです。
精密な加工をするためにはこういったことにも気を使わなければならないんですね。

刃物を変え、底面の面取りやカメラホール、サイドボタン等の穴をあけていきます。

木製iPHONEケース作ります!<第5回>_e0235709_1141266.jpg


これらの加工は一度で削ると綺麗に削れないので、繰り返し削って仕上げます。

これで、ケースの外側の形が出来ました。

次回は、ケースの内側を削ります!


あ、そうそう。
徐々にFacebookページのファンの方が増えています。ありがとうございます!
あともう少しで25人に到達します!
25人になると自分専用のアドレスがもらえるらしいので、Facebookをされてる方は是非「いいね!」ボタンのクリックをお願いします!

Facebookページ「木製iPHONEケース(松葉製作所)


ではでは、次回に続く
# by matsuba_factory | 2011-04-07 12:41 | 製作過程
このたびの「東北地方太平洋沖地震」によって、甚大な被害を受けられたすべての方々、そしてその御家族、関係者の方々に衷心よりお見舞い申し上げます。
また、被災各地において懸命な救助、復興に携わっている国内外の方々に対して、心からお礼を申し上げるとともに、ご自身の身の安全を十分に図って頂ければと願っております。

被災していない地域は、一致団結し我々が日本を盛り立てるんだという気持ちで経済活動を活発にし、被災地に元気を回せるようにしていこうと思います。本気でそう思っています。

「ローテク」(ローテクノロジー)

ローテクとはハイテク(ハイテクノロジー)の対義語です。
基礎的な技術という意味で、技術が無いという意味ではありません。
私の工場にはローテクなものばかりです。
以前ご紹介したパソコン[PC-9800]はもうローテクに入れてもいいんじゃないでしょうか(^^ゞ
ちなみにハイテクはローテクを集めてできているらしいです。

そんな工場が、さっそく役に立ってることがあります。
東日本で作られていた鋳物が震災で作れなくなったので、西日本で作ることになったそうなのですが、そのための板を早急に作ってほしいとの依頼があったのです。

あ、申し遅れましたが、私の会社は「鋳物用木型」を作る会社なんです。自動車のエンジンやギアの部品の型を主に扱っています。木材の精密加工を得意としているんですね。

で、通常は鉄板に型を乗せるのですが、鉄板の板を作るのは時間がかかるので、すぐにできる木で板を作るべくうちに依頼があったようです。
板と言っても10センチくらいの厚みがいるので、必要なサイズに切ったベニヤ板を何枚も重ねて貼り合わせます。それらを何枚か重ねてのりがしっかりつくように、万力の親分みたいなので押さえます。
これです。

木製iPHONEケース作ります!~番外編~<第2回>_e0235709_11594010.jpg


う~ん、ローテクですね。複雑な仕掛けなど全くありません。
でもよく見てください。シンプルですが、ある工夫がされているんです。
それは、木の角材をうまく並べて、板に均等な圧力がかかるようにしているんです。

なんだ、そんなことかと思われるかもしれません。
均等に圧力をかけることができる機械もあるはずです。
でも人の力でできるからそんなのいらないんです。

もっと言うと、そんな機械は電気がないと何の役にも立ちません。
私の工場の機械も電気で動くものがほとんどですが、昔の人はノコやカンナやノミで全部やっていたのです。
そんな失われかけている技術をこんな時だからこそ見つめなおす時ではないかと、万力親分を見て強く思ったのでした。


復興というにはまだほど遠い現状だと思いますが、間接的であれ、役に立てることができればと思います。

次回に続く。
# by matsuba_factory | 2011-03-20 12:57 | 番外編
ごめんなさい!またもや本題から脱線です!

番外編が新しく始まりました!

今回はいまなにかと話題の「facebook」についてです!

ずばり、「木製iPHONEケース」のfacebookページを立ち上げました!
始めたばかりですので試験運用中のページがあったりとまだまだ中身は充実していませんが、購入された方が自分のケースを写真に撮って載せるとかアンケートや人気投票など、これから面白いものにしていければと思っています!

もしfacebookをされてて、見てもいいと思われましたらこちらからご覧ください。

木製iPHONEケース(松葉製作所)

http://www.facebook.com/#!/pages/%E6%9C%A8%E8%A3%BDiPHONE%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B9%E6%9D%BE%E8%91%89%E8%A3%BD%E4%BD%9C%E6%89%80/143859245678740

なんだか意味不明の文字列が並んでいますが、ファンが25人になるまでは専用のアドレスがもらえないので、こんな長いアドレスになるようです。
ですので、ページを見られてこれから面白くなるかもと思われましたら、「いいね」ボタンを押してファンになってみてください!
25人を超えたらアドレスがもらえるので、もっとわかりやすいものに変えようと思います。
その時はまたブログでお知らせさせてもらいます!

ではでは、次回に続く。
# by matsuba_factory | 2011-03-11 13:54 | 番外編
このブログを楽しみにしていただいていると各方面からお聞きしています!(大袈裟かな?)
ありがとうございます!

少し間が空きましたが、「木製iPHONEケース作ります!<第4回>」です!

前回までで、荒削りした板をまっすぐにしたんでしたね。
さあ、いよいよケースの形に削っていきますよ~!



… と思っていろいろやってみたのですが、これがなかなか難しい。
内側から削るか、外側から削るか、どうやって押さえるかとか本当に色んなパターンを試してみました。
かなり薄く削るので、下手をすると削ってる最中に板が割れるんです。
これが結構怖い。(/_;) バキッってすごい音がするんですよ!

で、最終的に外側から削ることに落ち着きました。
NCという機械で削るのですが、うちの機械は古いし多機能ではないので、削る材料を棒で上から押さえて固定する必要があるのです。
ところが、上から押さえてしまうと棒が邪魔になって外周をぐるっと一周まわるように削れないんですね。
う~ん、どうしよう。
高機能なタイプのNCは裏から吸引(バキューム)で材料を引っ付けて固定するので、上から押さえなくてもいいんですが…。
あ、空気で吸えないなら下からネジで留めてしまおう!
ということで、一つ一つネジで留めることにしました。

ところが、いきなり材料をネジで留めるとこういうことになるんですね。

木製iPHONEケース作ります!<第4回>_e0235709_14291565.jpg


あちゃ~。見事に割れちゃってますね~!
堅い木材を使っているので、いきなりネジを締めると割れちゃいます。
こういう時は、下穴をあらかじめあけておくんですね!

どの材料も同じ位置に穴があけられるように治具(それ専用の道具のこと)を作ります。
で、ボール盤と呼ばれる穴をあける機械で下穴をあけていきます。

木製iPHONEケース作ります!<第4回>_e0235709_14365453.jpg


そして、加工する作業板にネジでしっかり固定します。
ここで、強く締めすぎても割れちゃいます(^_^;)

こんな感じです。

木製iPHONEケース作ります!<第4回>_e0235709_1439188.jpg


伝わってます?
今回、少し不安です。(^^ゞ

これで、機械加工する準備が出来ました!

次回は、今度こそ機械でケースの形に削っていきますので、懲りずに見てください!

ではでは、次回に続く。
# by matsuba_factory | 2011-03-07 14:45 | 製作過程